松毬コロコロすとーんず沼に落ちちゃった

非ジャニオタによるスト担体験記

”捧”の人

どうも、お久しぶりです。

具体的に言うと、10ヶ月ぶりです。

これだけサボるとブログの書き方忘れますね。

なんならパスワードも忘れかけててログインも危なかったです。

「どうせもうわたしのことなんてどうでもいいんでしょ?」って睨みつけてくる

はてなブログちゃんの圧もすごかったです。

彼女とはまだちょっと気まずくて目を合わせられていませんが、

何事もなかったかのように更新を再開したいと思います。

 

今回のブログはずばり

なあ田中、誕生日おめでとう!! です。

 

「じゅり」との出会い

初めて彼のことを認識したのは『Rの法則』のときでしたので、

そのあたりの話はジェシーの記事で詳細を書いてしまいましたね。

ma2boxxxxxx.hatenablog.com

とにかく彼の第一印象は

ジャニースなのに「爆モテ」を名乗ってもええんかい!

という驚きでした。

勝手なイメージとして、ジャニーズって

絶対モテるくせにモテるって言わないマンの集まり

あるいは

ファンのためにモテを封印した献身的な青年たちの集まり

という想定があったので、

見るからにモテそうなDKが地上波で包み隠さずモテを公言している様

とても潔く見えて、すこぶる好印象でした。

加えて、よく喋るし機転も効くし。

爆モテとは言いつつ、業界の大人と野郎どもにモテそうだなって思ったのが正直なところ。

 

確かこの番組では出演者がネームプレートを付けていたと思うんですが、

彼の胸には「じゅり」(カタカナだったかもしれない)と書かれていたので、

まさかそれが漢字だと「樹」になるとは予想だにしませんでした。

 

ですので数年後、初めてSixTONES(当時Jr.)を見たMステにおいて、

テロップ表記の「田中樹」の字が読めず

なんて名前だったっけこの爆モテDK!?

ってなったことを鮮明に覚えています。

いつき? たつき? いや、そんな硬そう(?)な名前じゃなかったような……?

今思えば、筆者が初めてSixTONESについて積極的にググったのは、

「田中樹・初見で読めない問題」を解決するためでした。

そしてそこからSixTONESと田中樹にズドンするまではあっという間でした。

 

さて。

当ブログでは、メンバーの誕生日に託けた長文を書く際に、

毎回漢字一文字を決めて、それを軸にぶつくさ言うんですけど、

毎回これが難しくて、今回もやっぱり難しく、

「喋」「言」「信」「政」「策」「謀」「嘘」……と、

徐々に雲行きが怪しくなってしまう始末。

そんなこんなで10ヶ月経ってしまいましたが、満を辞して、

田中樹は”捧”の人である

という話をしたいと思います。

 

ラップに捧げる

彼を語る上で避けては通れないもの、それがラップ。

ところが筆者、ラップにもヒップホップにもてんで知識がございませんで。

だからここで語るのは技術的なことではなく、なんかこう

「佇まい」的な? 「ムード」的な?

とにかくフワッフワしたことしか言いませんので、

フワッフワしながら読んでください。

 

初めて見たSixTONESのパフォーマンスは、

先ほども出たMステの『JAPONICA STYLE』でしたので、

この時点で筆者は、彼がラッパーだとは知りません。

そりゃそうだ。

ラップないもん。

 

しかし、ラップのないこの曲にも、

彼がラップに人生を捧げた男だということがわかるヒントがあったのです。


www.youtube.com

このMVも、見始めたばかりの頃はまず誰が誰だか見分けがつかなかったんですが、

そのうち

気怠げダンスで眉間に皺寄せてるのが田中樹

と判別できるようになります。

2021年現在は、もっともっと「気怠げかつ危険」な彼を知ってしまっているので、

「この頃はまだ若いな」「めっちゃ頑張って踊ってるな」とか思っちゃうんですが、

当時は他の5人と比べて、

ずいぶん力の抜けたダンスをする子だな

と思いました。

でも決して「やる気なさそう」という印象にはならない。

なぜならその脱力っぷりが彼にとても似合っていたから。

 

のちに彼がラップ担当だと知り、なるほどねーと納得しました。

これは自分だけの勝手なイメージかもしれませんが、

ラッパーがしゃかりきに踊ってたらカッコ悪くないですか?

ぴしっ! ぱきっ! ぴしっ! ってダンスよりも、

だら〜ん ぐっ! だら〜ん(重心低め)みたいなほうが

ラッパーのダンスとしては正解な気がしませんか。

そもそも「踊るラッパー」というものをあまり拝見したことがないので

すべては憶測に過ぎませんし、

「曲によるんじゃね?」って言われたらぐうの音も出ませんが……。

 

SixTONESというグループ全体として

一生懸命さを売りにしない」みたいなところがあると思いますが、

特に田中樹は「ラッパー」というポジションに説得力を持たせるため、

たとえラップのない曲のパフォーマンスであっても

あえて「ラッパーの佇まい」を持ち込んでいるような気がしています。

もちろんそれは「しゃかりき可愛いダンス(?)」ができないからではありません。

だって「ジョアダンス」では立派にピコピコ踊ってましたから(言い方)。

 

ラップはおろかダンスもない『僕が僕じゃないみたいだ』のような曲ですら、

立っているだけ、ほんの少し手を動かしただけで

「ラッパーの佇まい」が滲み出してしまう男。

それほどにラップに身を捧げている男。

それが田中樹なんだと思います。

 

彼はSixTONESでのライブパフォーマンスにおいて、

自分は喜怒哀楽の「怒」を担おうと思っている

みたいなことを度々発言しています。

自分が知る限り、自ら策略的に「怒」を担おうとするアイドルって聞いたことないので

聞いた時は普通に「すげぇこと言い出したな」とびっくりしてしまいましたが、

ヒップホップという文化が持つアウトローなイメージを継承しながら

ライブを主戦場とするアイドルグループ=SixTONESの唯一無二な骨格を築こう

という強い覚悟を感じる発言でもありました。

 

しかし覚悟だけあっても、実力が伴わないのでは話にならないというのは言わずもがな。 

パフォーマンス中の目だけで何人か殺せそうな眼光の鋭さ。

無駄を削ぎ落とした痩身。

本人も「年々ザラザラになってる」と言っていた魅惑的な声。

そして肝心のラップスキル。

おそらくこのどれが欠けても、

彼が理想とする、そして世間が納得する

SixTONESが誇る本格派ラッパー」としての田中樹像には到達できない。

入所した頃には普通にアイドルっぽい歌が歌いたくて、

無理矢理押し付けられたラップを嫌々やっていた少年が、

いつの頃からか尋常じゃない覚悟を持って

ラップとSixTONESに身を捧げるようになった。

改めて考えると、それってまったく当然のことではないし、

「好き」だけを原動力に成し遂げられることでもないわけで。

 

よく彼について「ジャニーズにこんなすごいラッパーがいるとは思わなかった」

と評する人がいるし、かくいう筆者もそう考えていた一人なのですが、

むしろジャニーズという超競争社会の荒波に揉まれなかったら

彼ほどのラップ・モンスターは生まれなかったんじゃなかろうか

と最近は思っています。

 

そんな彼の覚悟と努力とスキルが、本格的に評価されて花開いたのは、

やはりデビュー以降なんじゃないでしょうか。

もちろんJr.の頃から彼のラップが楽曲の軸にあったことは変わりませんが、

誰よりも楽しそうにソニーのスタッフのエピソードを話す彼を見ていると

「良かったねぇ! 良かったねぇ!」と赤飯炊かずにはいられません。(炊けないけど)

 

Imitation Rain』のラップパートについて、

「俺がひとりで考えたら100年かけても出てこないラップ(意訳)」

と語っていたように、

デビュー曲との出会い自体が彼に与えた影響は多大なものだったようです。

 

全体的にシリアスな『Imitation Rain』の世界観の中で

最もしんどい歌詞が割り振られているのがラップパートだというのも、

彼の経歴を知るファン心にぐさぐさ刺さります。

YOSHIKI氏がどこまで意図して歌割りをしたのかは不明ですが、

モスト・オブ・しんどいなラップセクションを経て、最終的には

「強い決意で夢に向かって進んでいこう」という歌になっていく構図は

ものすごく田中樹だし、

ものすごくSixTONESだなって感じがします。(語彙力の死)

 

続く『NAVIGATOR』でフロウを任されるまでになった彼は、

さらに「34局ラップチャレンジ」にてこれまでに培ってきた技能と

持ち前の気遣いを遺憾なく発揮。

3rdシングルのカップリング『So Addicted』においてはついに

リリックを任されるに至りました。

ソニーと組んだ田中」は「水を得た魚」とほぼ同義。

 

SixTONESの音楽が徐々に世間から認められ始めると、

同僚はあんまり載らない音楽雑誌だとか、

同僚はあんまり出ないJ-WAVEだとかに呼ばれるようになりましたが、

そこで田中樹が見せる豊富な知識と明確な楽曲分析は、

その道のプロをも唸らせるレベル。

だからこそSixTONESは音楽で勝負したい」という

聞く人が聞けばめちゃめちゃ大胆に聞こえてしまいかねない宣言にも

説得力が生まれるわけです。

 

本当に、田中樹がSixTONESでいてくれて良かったです。

 

言葉を捧げる

こんな辺境ブログに辿り着くほどのマニアであれば、

当然皆さん「田中樹は本当はボケたがりである」ということはご存知でしょう。

さっきまで「ラップのない曲でもラッパーの佇まい」うんぬん、

「ヒップホップが持つアウトローなイメージを」うんぬんと言ってましたが、

ここからはほぼ真逆の世界と言っても過言ではない

「田中樹とSixTONESの楽しいおしゃべり」について話します。

 

田中樹という男は、本当によくツッコミます。

最近の若い芸人さんってあんまりビシッとはつっこまない芸風の人も増えていますから、

下手すると芸人よりつっこんでるなぁってときがあるくらいです。

 

そうなった要因は他ならぬあのボケ5人衆の存在で、

YouTubeだってラジオだって、樹がいないと成り立たんわけです。

もちろん5人だって、樹がいない現場だとそこそこちゃんとするわけですが、

6人そろえば絶対にカオス。

視聴者だってそれが見たいわけですから、

必然的に「がんばれ田中樹!」となってしまうのです。

 

しかし当人はと言うと、グループのツッコミ役であることを

「楽な仕事」と言ってのけます。

「みんなが心の中で思ってることを声に出してるだけ」なんてことまで言います。

いやいやいや。

そんなわけあるかい。

たしかに、結果的には彼のツッコミと視聴者の心の声は一致しているかもしれない。

でもね、

あなたに有る瞬発力が我々には無いのですよ

と言いたい。

 

しかも彼はただ来たボケを順番に捌いているだけじゃなく、

ちゃんと「番組」という「枠」に収まるよう、調整し、導いていくスキルがあります。

職種がアイドルであれ芸人であれタレントであれ、

彼と同等の年齢・キャリアでここまでできる人ってなかなか見当たりませんよ。

これに関しちゃファンの贔屓目とか置いといて手放しで褒めたい。

 

彼に限らずSixTONESみんなそうなんですけど、

たったひとりでバラエティのスタジオやロケに放り込まれても、

きちんとコーナーを成立させられるスキルが6人にはあります。

具体的に言うと、

「取れ高を考慮した言動が取れる」

「他人の助けを借りずにオチまで話を持っていける」

「共演者の話に乗っかることができる」

「たとえ相手が素人でもちゃんと絡める」

などなど挙げ出すとキリがないのですが、

これだけできれば言うまでもなくバラエティの即戦力です。

デビュー年から即戦力。

業界にとっちゃ金の卵ですよ。

 

彼らが金の卵となり得た原因は、そう、皆さんお察し、

YouTubeで荒稼ぎした経験値(言い方)によるものです。

そしてそのストチューブにおいて要の役割を果たしているのが田中樹。

「MCをやりたい」という意識が人一倍高い彼が、早い段階で

「自分たちだけで成立させなければならないチャンネル(番組)」を持てた。

これほどの幸運はなかなかないんじゃないでしょうか。

 

即戦力若手有望MCである田中樹を育てたのがYouTubeなら、

彼をいち早く発掘し、抜擢したのはニッポン放送です。

木曜1部のANNの代打をジャニーズJr.にやらせるって、

「頭おかしくなったんかニッポン放送って言われてもしかたがない、

まさしく大博打だったと思います。

でもニッポン放送には勝算があった。

その期待にSixTONESは応えた。

そしてデビューするなりサタデースペシャル枠のレギュラーとなった。

いやいやいやなんだよこれ少年漫画かよ。

 

しかし番組が開始するや否や、緊急事態宣言が発令され、

収録はリモートになってしまいます。

いきなりの試練が早いしデカイ。

少年漫画かよ。

 

あの時期、他の番組は感染対策をしながら普通にスタジオからお届けしていましたから、

よっぽど事務所のガイドラインが厳しかったんだろうなって思いますが、

田中が京本家のWi-Fiにも打ち勝ち、「リモートゴッド」へと覚醒してくれなかったら、

聴取率はダダ下りで、評価は地に墜ち、

1年で番組終了の憂き目に遭っていてもおかしくありませんでした。

リトルストーンにとっては本当に神様仏様田中様ですよ。

部屋余らせるのがかっこいいと思ってるのはダサいけどな。

 

テレビでは「見た目チャラいがコメントが的確で気のいい若い兄ちゃん」ポジを確立。

毎週土曜深夜にはANNをぶん回し、週替わりのメンバーの個性を生かし、

時にリスナーと殴り合い、時に痛烈にいじられる。

我々がよく知るトークSixTONESを引っ張る田中樹」というのは、

この章の最初でも言及した通り、

喜怒哀楽の「怒」を担う「ラッパーとしてのあり方」とはほぼ真逆なはずです。

もちろんラッパーでありながらバラエティ番組をぶん回す立場でもある

いとうせいこう氏みたいな人もいるにはいるけど、あまりにも畑が違う。

田中樹はあくまでアイドルなんです。

 

ジャニーズ事務所所属のアイドルでラップもやる。

それもかなり「強め」かつ「最先端」のラップができる。

そんな強個性な彼には

パフォーマンス時のイメージを極力維持して各メディアに出るという選択肢

もあったはずです。

「ギラギラしたオーラで近寄りがたい、孤高の天才キャラ」

それはそれでめちゃめちゃかっこいいアイドル像が完成していたと思います。

でも彼は、その道を選ばなかった。

 

楽しいこと大好きな彼の性質が、より楽しい方へと舵を切った。

と言ってしまえばそうでしょう。

あるいは、多感な時期にいろいろあった(察して)ことも関係するかもしれません。

でもやっぱり彼の場合、

SixTONESのために自分がなにをすべきかを突き詰めたら今のポジションになった

というのが最適解な気がします。

 

一見怖そうで、尚且つバラバラな大男たち=SixTONESは、

それこそ「ギラギラしたオーラで近寄りがたい」と思われやすいし、

ありとあらゆる誤解もされやすいグループです。

でも、本当はみんなめちゃめちゃ真面目だし、

それぞれの得意分野にかける想いも強い。

なにをやるにもいつだって真剣だし、まとまるときはちゃんとまとまる。

そんなSixTONESらしさ」をしっかり俯瞰で見た上で、

「本当のSixTONESの姿」を世に知らしめるために言葉を尽くす。

それがSixTONESを愛する男・田中樹が辿り着いた「生き様」なのでしょう。

 

「個人種目の金メダリストが6人集まったようなグループでいたい」

SixTONESが目指すところを伝えるにあたり、

この田中樹の発言ほど的確な表現はあるだろうか。いや、ない。

どんなにビジュアルやパフォーマンスがかっこよかろうが、

みんなが本当に知りたい部分=信じたい部分である「人柄」や「思想」は、

結局その人たちの発言からしか伝わりません。

当然メンバー全員がそれを理解し、

いつだって言葉を尽くしてくれているというのは言わずもがなですが、

中でもより多くのウエイトを担い、

日々SixTONESのために言葉を捧げ、言葉で戦っているのは田中樹である。

そのことに異論のある人は、ほとんどいないのではないでしょうか。

 

 

ファンに捧げる

SixTONESのメンバーときたら、まるで口癖のように

「ファンのみんなのおかげで」と言います。

その中でも、

「『ファンのみんなのおかげで』選手権年間チャンピオン決定戦」を開催したら、

優勝の本命は田中樹かと思われます。

さらにこの男のすごいところは、

ファンを想う発言が口先だけで終わらないところです。

 

今やオタクの日々の糧となっている個人ブログ。

開設のために奔走してくれたのが、他ならぬ田中樹でした。

それ以外にも、

YouTubeの企画会議やらなんやらの「大人との交渉」は専ら彼の担当で、

そうした目には見えない努力のおかげでファンは今日も生かされている。

目に見えない部分は言ってくれないと感謝もできないんだから

もっと言って欲しい(切実)

 

また、悩めるファンに向かって投げかけられた

SixTONESを都合よく使って」という発言。

これにより多くのファン、

あるいはファンじゃなくてもたまたまこの言葉を耳にした悩める子羊は

大いに救われたとこでしょう。

筆者は悩みのない能天気人間なので救われこそしませんでしたが、

それ以上の衝撃を受け、頭を抱えたこともありました。

 

今までアイドルというものにハマったことがなかった筆者は、

アイドルとファンの関係性についても非常に懐疑的で、

思い切って極端なことを言うと、

「アイドルはファンにジャブジャブ金を使わせ、

ファンはアイドルの人権を無視してひたすら夢を見る」

こんなイメージすら抱いていた節があります。

そこへ現れた

自分を「都合よく使って」と言い切る優しく聡明なアイドル。

まさに目から鱗がズドンズドン落ちました。

 

「関わる人全てがSixTONESという理念にもあるように、

SixTONESと関係者とファンは一心同体。

常に持ちつ持たれつ。

エブリデイ・ギブ&テイク。

決して「搾取したりされたり」の関係ではない。

それこそが、

長年事務所にいて清濁交々を見聞きしてきたであろうSixTONESが目指す

彼らなりの新しいアイドル像であり、

それを具体的な言葉と行動で伝え導くのが

田中樹という新しいスタイルのアイドルなのでしょう。

 

結成6周年スペシャル月間に唐突に投下され、瞬く間に界隈を浄化したと言われる

Lifetime』のMV。

このMVではカットされてしまっている2番に、筆者の大好きな「音」があります。

それはAメロの樹のソロ(2Aの田中)で流れてくる「ギギギギギギ」という音です。

 

この曲の1番は、

音も声も少ないのに無限に広がっていく感じがして壮大であるが故に

ともすれば宇宙に放り出されたような心許なさがあって

少しの寂しさや不安も感じてしまいます。

ところが2番に入ると、「ギギギ」という

まるで波に揺られた船が軋むような音が聞こえてきて、

情景が一気に変わります。

 

ああ、そうか。自分がいるのは宇宙じゃない。

これは船旅なんだ。

SixTONESとteam SixTONESで大きな船に乗り、

ときに軋む音を立てながら波を乗り越え、

「どこか」を目指して大海原を進んでいる、

そんな歌なんだ。

 

そう気付いた時には音数も増え、声も重なり合い、

序盤で感じた不安はどこかへ消えてしまいます。

 

これから先ずっと続くteam SixTONESの船旅において、

「きみはひとりじゃない。みんないるから怖くない」

と教えてくれるきっかけの「ギギギ」が、

他ならぬ田中樹のソロパートと重なっている

この歌割りには単に「2Aはだいたい田中におまかせ」という以上の、

深い意味と期待を感じずにはいられません。

 

歌割りの決定権がソニーにあったのかSixTONESにあったのかは定かではないですが、

「この船の舵取り役は田中樹」という認識が

作り手と聴き手の双方で共有できている状況にあるのだとしたら、

口先だけの「team」ではない感じがして、とても素敵だと思いませんか。

 

これからの田中樹

ANNが2年目に突入して以降、

リトルストーン(ここでは元々SixTONESのファンではなかったリスナーの意)の間で

SixTONESは6人全員イカれてる」

というヤバめの噂がまことしやかに囁かれているようです。

発端は、これまでツッコミ役に徹していたはずの田中までもが

ゾンビやら部屋余らせやら、おかしなことを言い出したからに他なりません。

 

田中が本来ボケたがりであることを知るファンにとっては、

「あーあ、とうとう我慢できなくなったかぁ」って感じですが、

彼が我慢をしていた「1年」をどう感じるかは評価が分かれるでしょう。

 

田中がボケるようになるまで「1年も」かかった

と見るか、

「たった1年」で、進行役がボケを連発しても受け入れられる番組に育て上げた

と見るか。

 

今のところ筆者は後者寄りの考えですが、

この先彼が日本を代表するマルチタレントへと急成長を遂げていく中で、

「あの頃は1年もかかったね」と思い返す日が来るかもしれません。

 

また、アーティストとしては、

筆者くらいの人間がどうこう語れるレベルじゃないエグい成長を見せてくれるはず。

 

そしてきっと、どんなに大きくなったとしても、

己のスキルと優しさをteamに惜しみなく捧げる男であり続けてくれるでしょう。

こちらとしても、捧げられた分は捧げ返すようなオタクでいたいものです。

 

あらためまして。

田中樹さん。

お誕生日おめでとうございます。

大好きです。

あなたとあなたの大切な人の未来に、幸多からんことを。