松毬コロコロすとーんず沼に落ちちゃった

非ジャニオタによるスト担体験記

隣の芝生は果たしてそんなに青いのか

前回のブログが思いの外たくさんの方に読んでいただけたようで、

まさかそんなことになるとは思ってもいなかった筆者は

ビビり散らかしております。

でも生意気に次回予告までしてしまったのでね、

ここは引き下がらずに、

(誰も読んでないから怖くない! と思い込んで、)

好き勝手に長い文章を書いていこうと思います。

 

でもこれね、実は2回目なんですよ。

下書き消えちゃったので。うふふ。

5千字ほど。あっはっは。

 

てなわけで、保存ボタンをこまめにクリックしながら書く今回のテーマは

SixTONESの雑誌無双から考察するなんちゃってメディア論!

モヤモヤすることもあるけれど、まあ気にすることはないさ! ってお話です。

(ここで保存)

 

雑誌に強いぞ! SixTONESくん!

 

嬉しい悲鳴ってまさにこういうことだなって思います。

スト担ほぼ全員叫んでるでしょう?

SixTONES雑誌出過ぎぃ!!

って。

表紙、連載、ピンナップ、表紙、緊急取材、表紙、特集、表紙……

そんなに追いかけきれないよぉ!(ニヤつきながら)

 

続々と発表される嬉しいお知らせの中でも、特に最近話題を席巻したのは

Mgirl と GLITTER

じゃないでしょうか。

 

恥ずかしながら筆者はアートにもファッションにも疎いので、

「その雑誌is何?」というところからのスタートになるんですが、

親切なスト担さんが丁寧かつ興奮気味に解説してくださったおかげで

「なるほどすげぇ! SixTONESやべぇ!」

と、どうにか話題に食らいついていけています。

 

Mgirlに関しては、蜷川実花氏ご本人による「エゴサしてます」発言に端を発した

「我等の推しを撮ってくれ! 第1回・各種オタクによる大プレゼン大会!!」

が大盛り上がりを見せる中、

実はもうSixTONESは撮了していた

っていうとんでもねぇオチがつきましたね。

しかも起用の発端はアシスタントさん(スト担)による猛プッシュだったとか。

いやいや待って、スト担強過ぎるにも程があるでしょ(愛す)

 

そしてGLITTER表紙!

樹の単独掲載からまだそんなに経ってないのに、えらいスピード出世ですよ。

これはジャニーズ初の快挙であり、

しかも、男性のみが表紙を飾ること自体がそもそも極めて稀だとか。

海外セレブと攻めのファッションを愛するGLITTERの読者層にも刺さるなんて、

いやはやとんでもねぇ男たちだぜ……

 

 

隣の芝生が青く見えてしまう問題

 

Mgirlの掲載が告知されたその日に、こんな記事が出ましたね。

news.nifty.com

これ、中身を最後までちゃんと読めば、

ありとあらゆるジャニーズグループのファンが一斉に声を上げた

ということがわかるのですが、

見出しに載ったSn○wManがどうしても目立つ結果となってしまいました。

それに実際のところ、そういう発言をなさったスノ担さんが多かったのも事実。

 

これは別に「二匹目のドジョウを狙ってる」だとか

SixTONESの真似」とかいうことじゃなく、ほとんどの方はただ純粋に

美しい推しが見たい

という気持ちを表しただけなんだと思います。

ですが、

なんだかちょっとモヤモヤしてしまったスト担さんの気持ちもわかる……。

 

一方スト担の中にも、

地上波のバラエティにたくさんゲスト出演しているSn○wManが羨ましい!

という人はたくさんいます。

最近だとネプリーグなんかがそうですね。

 

うんうん、わかるよ。

だってテレビってなんかすごそうじゃん。

「世間に見つかっちゃう!」感がすごいじゃん。

でもここで

SixTONESも同じ番組に出てほしい!

とか言っちゃうと、今度はスノ担さんがモヤモヤ……。

 

モヤモヤしている人を見かけると、それまで特にモヤモヤしてなかった人まで

つられてモヤモヤ……。

スノ担さんもスト担さんも、8月以降いろんな件でモヤモヤしっぱなし。

すると今度はまた別のところから

デビューできるだけありがたいと思え!

とか言われちゃったりなんかして。

はい、そうですね。仰る通りなんですけど……

あーんモヤモヤするぅっ!!

 

さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回のブログは

「最新のメディア論についてなんとなーく考えてみることによって、

モヤモヤした気持ちが少しでも晴れれば良いなという試み」です。

なので現状「少しもモヤモヤしてないわ」という方は読まなくて大丈夫!

SixTONESを拗らせるあまりメディア戦略まで考察したくなっちゃってる重篤な方は、

今しばらくお付き合いください。

 

ですが! 最初にお断りしておきますが!

筆者はその道の専門家では全然全くありません!

一応大学でメディア論系の講義を受けたことはあるんですけど、

学問としての「メディア論」がようやく注目を集め始めた時代の話でして、

今の世界と当時ではあまりにも様相が異なります。

なのでこれから話す内容は

現代日本社会を生きている大人なら誰もがなんとなーく感じていること」

を元にした、

なんちゃってメディア論です。

ですので

間違っているところがあったらごめんなさいね!!(大声)

 

 

なぁ、みんなぁ! 「テレビ」って、なんだと思う?(cv慎太郎)

 

筆者が若かりし頃は、メディアの王様といえばやっぱりテレビでした。

「○曜日の○時は必ずテレビの前に座る」という視聴習慣が誰にでもあって、

流行りの番組を見逃すと翌日の学校や職場での話題についていけず困ったものです。

 

さて、そんなテレビ時代の寵児となったのが、皆さんご存知、SM○P先輩です。

彼らがわちゃわちゃする冠番組は毎週高視聴率を叩き出し、

ドラマに映画にCMに引っ張りだこで、顔を見ない日が無い。

別にジャニーズのファンでなくとも、

ほとんどの国民が5人の顔と名前を把握していました。

まさしく彼らは

「マス・メディア」が生んだ「マス(=大衆)」向けのスターだったのです。

 

この時代においてゴールデンタイムの番組に出演するということは、

「マス」に広く認知されるということと同義。

でも、今は2019年。

テレビって、今でもそこまで強いでしょうか……?

 

 

世は急速にスマホ時代に

 

みんな大好きYouTube

そのサービスが始まったのは、2005年のことだそうです。

そして初代iPhoneが発売されたのが2007年。

当初は「高い」だの「機能多過ぎ」だの「流行らない」だのと言われたスマホですが、

SixTONESがまだ「バカレア組」と呼ばれていた頃の2012年には、

日本国内の普及率が5割を超えました。

 

その後もグイグイと勢力を拡大するスマホ

そんな世相にあっても、ずーっと頑なだったジャニーズ事務所が、ついに2018年、

重い重ーい腰を上げてYouTubeに参入。

絶対に動かない山が動いてしまうくらい、

世の中は「インターネット中心社会」になってしまったということですね。

 

「みんなの手のひらにインターネット」という、

娯楽の可能性を無限大に広げる技術が成り立ってしまったせいで、

煽りを喰らったのは既存のメディアです。

もちろんメディアのトップ・娯楽の王様だったテレビも例外ではありません。

 

要因はスマホの登場だけではなく、他にもコンプラ問題とか色々あるでしょうが、

テレビはオワコン

なんて言葉も聞こえてくるようになりました。

まあそれはちょっと厳しすぎるご意見かなとは思いますが、

テレビがかつてほどの影響力を発揮できなくなったことは事実だと感じます。

ということは、

テレビに出ることで得られる効果も、昔とはちょっと違うかもしれませんよね。

 

 

雑誌に呼ばれるということの意味

 

スマホ時代突入以降大ピンチに陥ったのは、出版業界も同じです。

特にわかりやすくやられてしまったのが雑誌業界。

漫画雑誌なら「花とゆめ」、

音楽雑誌は「snoozer」「WHAT's IN?」、

女性ファッション誌では「GLAMOROUS」「Zipper」「AneCan」、

男性ファッション誌だと「Men's JOKER」など、

疎い筆者でも知っていた有名どころの雑誌ですら

バッタバッタと廃刊に追い込まれる事態に。

 

ところが一方、

テレビ業界は数字が取れなくなろうがスポンサーがつきにくくなろうが、

チャンネルや放送時間が減ったりはしていません。

むしろBSなんかじゃチャンネルが増えてるくらいですから面白いですね。

 

しかし、これは別に

やっぱりテレビはすげぇ!

それに引き換え、雑誌ってやばくない……?

という意味で言ってるわけではありません。

 

とんでもなく苛烈なサバイバルに突き落とされ、

周りがどんどん淘汰されていく中でも生き残った現在刊行中の雑誌は、

はちゃめちゃに強くなってる

ということが言いたいのです。

 

強い雑誌とはなにか。それは

固定客のニーズを絶対に外さない雑誌

だと思います。

一般的にファンが多いとされるタレントを起用すれば、

その号はそのファンがたくさん買ってくれるので、収益は上がるかもしれない。

しかしその起用が、毎月購読してくれていた読者の心に響かず、そっぽを向かれ、

翌月の売り上げがガクンと下がってしまっては

廃刊まっしぐら!

 

つまり雑誌を作っている人たちは、常に危機感を抱きながら、

自分たちについてくれている読者は何が好きで、何が嫌いなのか

ということをアンテナを高くして探り続けています。

さらには、雑誌のコンセプトや個性を守りつつ、

読者に新しい刺激も与えなくてはならない。

「それなんて無理ゲー?」って感じですが、

それを毎月当たり前にやっているのが雑誌業界なんです。

 

さて、冒頭でも取り上げたGLITTERさんのSixTONES表紙起用について、

筆者はTwitterでこんなことを申しました。

そう、まさにこれ。

雑誌に呼んでもらうっていうのは、こういうことなんです。

 

おそらくGLITTERさんにとっても、ジャニーズのタレントを表紙にするのは

相当な冒険なんでしょう。

それでも踏み切ったのは、

「我々の読者にもSixTONESは刺さる!」と確信してくれたから。

そしてきっとそれは、

日経エンタさんもHanakoさんもメンノンさんも蜷川実花さんも同じだったはず。

 

雑誌という

「コア」なターゲットにピンポイントで届けるメディア

に選ばれるということ。

しかもそれが多彩なジャンルに渡るということは、

並大抵のことではないと思います。

 

テレビの「マス」に比べると一見弱いような気もしてしまいますが、

それはもう昔の話。

「コア」も積もれば山となる。

「目の前にある仕事を常に全力でやるだけ」ってよく言っているSixTONESとは、

とっても相性の良いメディアだと筆者は思います。

 

 

テレビに呼ばれることの意味

 

どんなにインターネットに押されようとも、

テレビが「マス・メディア」であることに変わりはありません。

スイッチひとつで見られる気軽さがある上に、

民放に至っては無課金で365日24時間見放題!

オタクがよく言う「実質タダ」じゃなくて「本当にマジでタダ」なのが、

テレビのストロングポイントです。

 

ただやはり、その地位に胡座をかき、

「視聴者ファースト」ではない部分が目立つのも事実。

例えばいまだに埋まらない地域差とかね……。

スクール革命をいい加減全国放送にしてあげなよ、とかね……。

 

とは言えテレビだって、

急激に変わりゆく世間の価値観に合わせるための努力はしています。

特に目立つのはやはり「インターネットとの連携」でしょう。

 

最近、「視聴熱」という単語を目にすることが増えました。

これはご存知「ザテレビジョン」が独自に解析している新しい指標で、

視聴率だけでは測れない、その番組の本当の人気度を数値化する試みです。

 

「視聴熱」が注目される大きなきっかけとなったのは、

大ヒットしたドラマ、「おっさんずラブ」だと思います。

番組は深夜放送で、最終回の視聴率は5.7%にとどまりましたが、

放送時のTwitterでは「#おっさんずラブ」が世界トレンドランク1位に。

「視聴熱」はなによりもSNSでのバズりっぷりを重視するので

おっさんずラブ」はぶっちぎりの「視聴熱」を獲得しました。

それ以降「視聴熱」という言葉の使用頻度がグッと上がったような気がしているのは

筆者だけじゃないと思いたい……。

 

「視聴熱」の登場がテレビマンの意識を変えたかどうかは定かではありませんが、

現状、どこの番組も

SNSでバズれ!」

と願いながら制作や販促を行っているように見受けられます。

いまやほとんどの番組が公式Twitterアカウントを持っていますし、

そこで公式ハッシュタグを用いた番宣や実況を行い、

視聴者がよりつぶやきやすくなるような環境を整えようとしていますよね。

 

では、SNSでバズる番組を作るためにはどうしたらいいのでしょう。

身も蓋もない話になってしまいますが、一番簡単な方法は

ファンが多いタレントを番組に起用することです。

しかも「ただのファン」じゃダメです。

推しのためならダッシュで退勤キメてリアタイし、

推しの一挙手一投足に身悶えながら逐一ツイートしてくれる、

「熱心なファン」じゃないとダメです。

そんな熱気ムンムンなファンをたくさん抱えたタレントと言えば……

そうです。ジャニーズのタレントですね。

 

憶測が過ぎるぞ、って怒られるかもしれないけど、

ジャニーズさえ出しときゃバズる

って思ってるテレビ関係者は少なくないんじゃないかなぁ……。

もちろんジャニーズ以外にも強い「バズらせファン」がついてるタレントはいて、

例えばLDHの若手の人とか、2.5次元系の俳優さんとかも、

結構頻繁にトレンドでお見かけする印象です。

 

さて、ここで話を「テレビはマス・メディアである」というところに戻します。

タレントをバズり重視でゲストとして起用したバラエティ番組は

果たして「マス」向けなのでしょうか。

もちろん視聴者は一枚板ではありませんから、

ジャニーズが出ている番組はジャニオタしか見ないなんてことはありえません。

しかし、製作者側には、

ゲストタレントのファンの皆さんが喜んでくれる番組を作ろう

という意識が強く働いているはずです。

なにせバズらせなきゃなりませんからね。

 

そしてその時点で、番組のターゲットは

「マス(=大衆)」ではなく

「コア(=タレントの既存のファン)」へと切り替わります。

つまり、

テレビという「マス」を使って「コア」へと訴えかけているのです。

 

「マス」で「コア」に向けた番組をやるのはなにも珍しいことではなく、

おかあさんといっしょ」なんてそれの最たる例だと思います。

でもやっぱりゴールデンタイムの番組は一般的に「マス」向けであり、

そこに出演すればお茶の間の人気者になれる

というイメージが強い。でも今は、

スターを生み出す場所はテレビだけではなくなっています。

テレビだって雑誌業界と同じく、

ターゲット(視聴者)層を絞り込んで、

確実に「コア」に刺さる番組を作らないと

生き残っていけないのではないでしょうか。

 

 

隣の芝生はそんなにすごーく青いわけじゃない

 

 

ここまでダラダラ話してきたことをまとめると、

 

  • 雑誌は「コア」なターゲットにピンポイントで突き刺さるメディア
  • 固定の読者にそっぽを向かれるようなタレント起用はできない
  • いろんなジャンルの雑誌に起用されるのは、新規ファン獲得のチャンス

 

  • テレビは「マス」に向けて広く発信できるメディア
  • しかし近年はそこまでの波及力を誇る番組は少なくなってしまった
  • ゴールデンの番組でも、ターゲットは「コア」化している
  • 既存のファンによるバズらせが強く期待されている

 

こうしてみると、比べるべきはメディアの規模ではなく、

新規ファンをターゲットにするか既存ファンをターゲットにするか

という点なんじゃないかと筆者は思います。

 

Sn○wManがクイズ番組でわちゃわちゃを見せつけるのも、

SixTONESが有名写真家に美しい姿を撮られる(まだ見てないけど確信)のも、

どっちがすごいとか言う話ではない。

 

そりゃ雑誌よりテレビの方が、「目撃者の人数」は多いでしょう。

でも雑誌はそれを手に取った「ジャニーズには興味ない層」にも見てもらえる。

 

テレビは昔ほど「マス」ではないので、出演した=売れたとはならないのが現実。

でもテレビに出られればタレントさんは嬉しいし、既存のファンも嬉しいし、

番組がバズればスタッフもスポンサーも嬉しい、win-win-winが成り立ちます。

 

だったら雑誌にもテレビにも両方出て欲しい!

……はい、そりゃそうだ。そうなりますよ。

筆者だって本音はそうですけど、まあ、さすがに無理かなぁって。

だって今事務所は「2組同時デビュープロジェクト」を動かしているわけです。

長い歴史でもはじめてのことでノウハウもないし、

多分、これは推測中の推測ですが、

2組送り出すからと言って予算がいつもの2倍になるわけじゃない

っていう懐事情もあるんじゃないかなぁ……。

 

それを踏まえて現状のメディア露出を考えると、

Sn○wManにはジャニーズに親しみのある層を狙ったお仕事

SixTONESには未開拓の新規層を広げていける可能性のあるお仕事

がそれぞれ割り振られているように思えます。

 

そうやって別々の場所で名前を売り、

いざデビューとなったら合同両A面シングル。

既存も新規もまとめてぜーんぶ掻っ攫っちゃえ! という、

あらあら、なんて合理的な商法なんでしょう……。

 

 

隣の芝生を眺めるよりも、こっちの芝生を育てよう

 

これだけ分析っぽいことをやってみても、まあ……

モヤモヤするときはするよね。

本末転倒。

でもやっぱり肝心なのは、

「目の前にある仕事を常に全力でやるだけ」

っていうSixTONESの変わらないスタンスを、スト担も貫くことなんでしょうね。

我々もSixTONESなわけですし(ドヤ顔)

 

不満が全くないわけじゃないですが、筆者は現状のメディア戦略は嫌いじゃない。

というか、かなり良いルートに乗せてもらえたなって思っています。

それは筆者自身が「元々ジャニーズ興味ない層」だから

そう思うだけなのかもしれませんけど。

 

事務所がお金をかけられない(推定)分、

我々にできる援護射撃ってなんでしょうね。

SixTONESに新しいお仕事が決まったら、

まずは手放しで喜びましょう。

そしてお仕事の結果を見せてもらえる段階を迎えたら、

バズらせる! ご感想・ご要望を送る!

それだけでも充実したスト担ライフを送ることができそうですが、

ちょっとだけでもメディア戦略のことを考慮に入れて行動してみると、

より一層わくわくできるかもしれません。

 

さて、長くなりましたが今日はこの辺で。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

次回は究極の「コア」向け番組、

話題騒然のLove musicについて語ります。