松毬コロコロすとーんず沼に落ちちゃった

非ジャニオタによるスト担体験記

朧げな記憶を辿って

書きたいことは色々あるんですが、とりあえずまずは自己紹介その2として

筆者がSixTONESに落ちた経緯を語っておこうかなと思います。

なんですが……

 

とにかく記憶が曖昧。

 

どっちかと言うと記憶力には自信がある方なんですよ。

自分に都合の悪いことはすーぐ忘れますが。

だから多分、SixTONESにハマっていった一連の事件は、

筆者の脳にとって都合の悪いことだったんだと思います。

だってハマりたくなかったし。

 

でも、ハマったことを潔く認めた今、ちょっと後悔しているんです。

ちゃんと覚えておけばよかったな。

一生に一度しかない「初見」の衝撃を、鮮やかなままで抱いていたかったな。と。

 

これ以上悔やまないためにも、ここらで一度記憶を捻り出し、

備忘録的に残しておこうと思います。

「絶対にジャニーズにはハマりたくない30代」と

「絶対に落としにくるSixTONES」による、

約五ヶ月に渡る攻防と、筆者の惨敗っぷりをご覧ください。

 

はじめてSixTONESを認識した日

 

実は、このときのことは結構はっきりと覚えています。

2019年3月某日、筆者は珍しくMステSPを見ていました。

だってアヴリル・ラヴィーンが出るって言うから。

するとそこに、ジャニーズJr.のグループだというお兄ちゃんたちが

ぞろぞろ出てくるではありませんか。

 

恥ずかしながら筆者は本当にジャニーズに疎く、

デビュー組ですら「嵐より後に出てきた人たちのことはまるでわからん」という状態。

NE○SはイッテQの手越くんがいるところ。

He○!S○y!J○MPはスクール革命。

KAT-○UNは一時期凄かった。(検索避けの伏せ字です、すみません)

これくらいしか認識していませんでした。

それなのに、デビューもしてないJr.なんて、わかるわけないじゃない。

と、この時点で完全ノーマーク。

でも「ジャニーズにしてはデケーな」とは思ってました。

 

そしていよいよ曲披露。

事前の紹介もよく聞いてなかったので、

「どうやら赤チームと青チームにわかれて戦うらしい……?」

ってことくらいしかわからないまま、始まったのが「Fire Storm」

いきなりびっくりしました。

 

あれ、なんかこの子、みたことあるぞ?

名前は、ジェシー……?

あっ! Rの法則バイリンガルの子だ!!

 

次の子は松村くん? 全然知らんけど、すごい入り込んでるな。

お次は森本くん? この子も知らんけど、やたら体格よくない?

(このときはまさか彼がスノープリンス合唱団だとは気付けるはずもなかった)

 

ん?? この子も見たことある!

Rの法則の爆モテDKの子だ!!

(名前が咄嗟に思い出せなかった上、「樹」はさすがに読めなかった)

 

あれ、おかしいな。意外と知っ……

スクール革命の髙地くんじゃんっ!!!

え?? 髙地くん、ジェシーと爆モテDKとおんなじグループだったの!?

 

……と、この時点で結構びっくりだったんですけど、最後のとどめが

京様の息子じゃーん!!!

なぜだか京様の御子息がジャニーズなのは知ってたんです。

 

てなわけで、全然知らんはずの赤チーム、

6人中4人も知ってた……。

ちょっと呆然としつつ、青チームは全員しっかりわからんことを確認。

 

待ってくれ、赤チームの名前はなんだっけ?

しっくすとーんず?

でもさっきアナウンサーの人ストーンズって言ってなかったっけ?

「ix」どこいったの?

……などという「SixTONES初見あるある」を一通りやってるうちに、

「JAPONICA STYLE」がはじまりました。 

 

曲調と言い振り付けと言い、自分が知ってるジャニーズとはなんか違う……。

そんなことは感じたのですが、如何せんあっという間に終わってしまったので、

「6人中4人も知ってる子がいるJr.のグループ(デカい)」

という印象のみが残りました。

 

 

はじめてのジャポMV

 

Mステでしきりに「タッキープロデュースのMV」と言っていたので、

「ジャニーズってインターネットやらないんじゃなかったの?」

と思いつつ検索してみたら、YouTubeに辿り着きました。

ここで初めてじっくりSixTONESを見られたわけです。

 

そのときの第一印象を正直に言います。

「おぅ……ジャニーズも必死だな……」

 

本当に本当に申し訳ないんですけど、ファーストインプレッションはこれです。

当時の自分はジャニーズのことを、

「ここ数年はLDHK-POPに押され気味」と評価していました。

なので、SixTONESのパフォーマンスを特に「EXILEっぽい」とか「韓流っぽい」とかは

思わなかったのですが、なんとなく、「そこら辺をライバル視してるんだろうな」

などと察してしまって。

 

だけどいくら必死になったところで、

強力なライバルにぶつけられるだけの人材がいなければどうにもならないわけで。

ですから第二印象は、

ジャニーズ事務所、こんな強そうなグループを隠し持っていたんですね」

でした。

 

そしてやっぱりMステのときに思ったのと同じく、

「自分が知ってるジャニーズとは随分違う」

「やはりデカい男は良い」

ということも強く感じました。

 

このときにはもう既に甥を見る伯父の気持ちになっていた(主に髙地のせい)ので、

「売れるといいね!」

とエールを送り、そっとブラウザを閉じたのでした。

 

いつのまにかスト担の掌中にいた

テレビで一回、YouTubeで一回見ただけのSixTONESに対し、

間違いなく好感は持っていたものの、然程興味を惹かれたわけではなく、

メンバーのことを調べたりなども特にせず、

「いつかまた会えたら良いね」

くらいの気持ちで過ごしていました。

で、そのうち忘れちゃうかもなぁ、なんて。

しかし、

そうは問屋が卸さない。

いや、問屋じゃなくて、

「スト担」がですけど。

 

なんか知らんけど、SixTONESめっちゃトレンド入る。

暇な時間は大抵Twitterに張り付いている民族なので、それはもうしょっちゅう、

忘れる暇もないくらい頻繁に、彼らの名前を目にするようになりました。

 

そうこうするうちに、樹の名前を思い出し、彼の兄のことも知り、

京様の御子息がエリザベート俳優(すげぇ!)だということも知り、

ジェシーがヒロミ氏の弟子になったことも知り、

慎太郎がスノープリンスだと知り、

なんだか知らず知らずのうちにじわじわと知識を植え付けられていきました。

 

そして初夏、またSixTONESがトレンドにいて、どうやらFNS歌謡祭に出るらしいと。

 

FNS、録画しました。

「べ、別にSixTONESだけじゃなくて、

他にも見たいアーティストがいるから録画するんだからね!」

っていう無駄なツンデレを発揮しながら。

 

そうして見届けたFNSジャポの感想は、

「扇子バージョンもあるの!?」

「黒衣装似合うな。やっぱりデカくて顔の整った男は良い」

「声が二重に聞こえる……?」

でした。

 

特にこの「声が二重に聞こえる」問題、自分は

「この子たちもしや、生歌をやろうとしたのか!?」

という風に捉えました。

初登場の大舞台で、デビュー前の若造が、

番組に用意された口パク環境を無視して、生歌を強行??

だとしたらなんつーかすごく……

強くない?? 気が強くない???

 

そんな戸惑いの渦中、ミュージカルコーナーも見てみることに。

実は自分、ミュージカルがどうしても苦手でして、FNS恒例のこのコーナーも、

もったいないことに早送りしてしまうことが多いのです。

ですのでちょっと薄目になって見始めたんですが……

京本大我、あまりにも歌が上手い(顔が可愛い)(デカい)

ここでようやく筆者は、今まで考えもしなかったあることに思い当たるのです。

 

もしかしてSixTONES、全員実は歌上手い?

 

なんでそれまで考えもしなかったかって言うと、理由は一つです。

彼らがジャニーズだから。

ジャニーズで歌が上手いなと思うのは、O野くんとD本剛さんとTゴマス。

あとの人たちは生歌を聞いたことがないから、判断できません。

 

ここでもし、SixTONESが生歌歌唱している動画を探すなどすれば、

話は早かったんでしょう。

でも筆者はそうしませんでした。

 

だってもし歌上手かったらハマっちゃうかもしれないから。

 

まだまだ筆者の悪あがきは続くのです。

 

 

モナリザのパンツ事件

8月頭の深夜。

トレンドに堂々と居座る「モナリザのパンツ」という謎ワード。

なんだそりゃと思ってクリックすると、

まーたSixTONES案件じゃねーか!

てかなに? オールナイトニッポン?? オールナイトニッポン出てんの!?

あの生きる伝説番組に? ジュニアが? 喋れるの??

 

半信半疑で他のトレンドワードも覗くと、あれもこれもSixTONES案件。

番組タグに至ってはなんだかとんでもねぇ件数呟かれてるし。

 

いやいやでも、どうせファンが盛り上がってるだけで、内輪受け的なヤツでしょ?

あれ、でもたしかRの法則のときの樹ってかなり喋れてたような……?

 

もしクソつまんなかったら途中で聞くのやめれば良いだけの話だ。

そんな軽い気持ちでradikoを開く筆者。

 

結論:最後まで聴いた。

 

さすがに声だけじゃ誰が誰なのかわからなかったけども、

みんな滑舌が良くて聞きやすい声で、

ちゃんと仕切れる子がいて、

物怖じせずボケまくる子が複数いて、

すかさずツッコミも入って、

アイドルとしてギリギリのラインの「お下」を攻め、

しっかりオチもつける、

想定外に完成度の高いトーク

そしてなにより、

「絶対に爪痕残してやるぞ」という気概をひしひしと感じた。

 

この日を境に、筆者の記憶が曖昧になるのであった。

 

 

ああ、夏休み

 

8月8日のデビュー発表はトレンドで知った。

「同時」の意味はよくわからなかったけど、おめでとうと素直に祝福した。

 

この頃、家族が夏休みに入り、出払っていて、筆者は家にひとりだった。

束の間の自由を謳歌していた。

8月9日20時から生配信があると知った。

普段であれば家事に追われ絶対に見られない時間帯である。

缶チューハイを開けて、ストラジ生配信を見た。

動くSixTONESも面白かった。

 

その日の夜から、公式と非公式のパフォーマンス動画を、

YouTubeに薦められるままに見まくった。

やっぱり歌上手いじゃねーか! ってなった。

てかなにこの完成度の高さ!? ってなった。

 

いつのまにか夏休みは残り僅かになっていた。

本当は積んでる本を読んだり、モンハンをやったりしたかった。

なのに気が付けばJr.チャンネル時代の動画を全制覇していた。

 

この頃の筆者のTwitterには、

「正気を失っている」

「いやだ、そっちには、その沼にだけは入りたくない」

「どんなに水質が良さそうでも、立地が悪くて辿り着けない沼だってあると思……」

「正気がどっかいったまま帰ってこない」

などの文言が並ぶも、フォロワーにスノ担や傷心のエイターさんがいるので、

迂闊にSixTONESの名を出すわけにはいかなかった。

 

辛抱堪らずSixTONES垢を作った。

気が済むまで吐き出したら撤退しようと思っていた。

それから三ヶ月。

総ツイート数は既に1300を突破しているらしい。

 

 

参りました

 

 

友人に送ったLINEを読み返してみたところ、

どうやら自分は8月末には陥落宣言をしていた模様です。

「へー、そうだったんだー」と他人事のように思ってしまう程度には、

記憶がぶっとんでます。

 

悪あがきをしながらも、結局ズドンと落ちてしまったのは、

なによりもSixTONES自身の魅力が半端なかったから。

でもこうして経緯を振り返ると、ことあるごとにトレンドを牛耳ってくださった

先輩スト担さんたちの力が相当大きかったのだと痛感します。

 

正直ジャニオタに良いイメージはありませんでしたし、

今でも若干悪いイメージの方が勝っているかもしれない。

でもスト担さんに限っては、

(もちろんとんでもなく日本語通じない理不尽オタクもいるにはいるんでしょうが、)

大変素敵なファンダムだと思っています。

だって、推しのSEO対策に乗り出すオタクはじめて見たもん……

なにかあるとすぐ大喜利大会はじまるし……

SixTONESのこと褒めるツイートするとめっちゃいいねされるし……

 

元々極度の人見知りのため、Twitterもこのブログも、

誰かとの交流を目的に開設したものではありません。

でも、常に画面の向こうにいるたくさんのスト担さんの存在を感じながら、

毎日楽しく過ごしています。

これからも沼のすみっこで細々と独り言を吐き出し続けますので、

温かい目で見守っていただけましたら幸いです。

 

長くなりましたが今日はこの辺で。

次回はテレビと雑誌に関するメディア論モドキっぽいお話ができたらと思います。